施設での活動紹介
飛行船では、次のような活動をしています。
自主製品作り レクリエーション
フェルト玉作り 創作活動(貼り絵、絵画等)
紙すき 室内レクリエーション
空き缶処理 外出レク(遠足)、外食レク(レストラン等)
クッキー作り ミュージックケア
こうやって活動を並べてみると、なかなかやるな、と誤解?を受けそうです。でも飛行船のメンバーはなかなかの強者ぞろい、順調に作業が進むほど甘くはありません。
3分間労働制なんて見栄を張って?いたものです。作業が順調に進むことに重きを置いていないというていたらく。
ほなら重きを置いてるのは何やねん!?
それなんです、私たちが言いたいのは
飛行船では何よりもコミュニケーションをとることを大切にしています。自傷行為や他害行動が激しくて他の事業所を追われて来たような人も飛行船には少なくありません。そんなコミュニケーションを閉ざしてしまっているかのように見える人も含めて、私たちと同一地平のコミュケーション圏の人だと考えることから出発します。そのうえで手を変え品を変え、私はあなたを大切な人だと思っているよ、愛しているんやで、というメッセージを全身全霊を傾けて発し続けようと考えています。
そうやって何人もの人が大きく変わっていきました。もちろんあちらにふらふら、こちらにふらふらの飛行船ですから、順調にいかないケースも少なくありません。でもベースの考え方だけは守っていきたいと、これだけはしっかり肝に銘じているところです。
さて本題に戻ります。
上に列挙した自主製品は灘区役所二階での「なだびときっさ」にて販売し、全額メンバーの工賃としています。
「なだびときっさ」では、灘区内の様々な施設の利用者が力を合わせて作成した製品(加工食品、工芸品、生野菜等)を取り扱っております。毎週木曜日開催予定ですが、詳細につきましては、下記サイトにてご確認いただけますよう宜しくお願い致します。
灘区自立支援協議会 就労・作業部会による障害者自立支援活動
なだびときっさ ホームページ (2020.11月現在)
さらに、みんなができること、したいことを増やすため、いいアイデアがありましたら是非ともご教示いただきたく存じます。
なんで 「飛行船」 なんやろ?
バタフライ・モデルという言葉があります。
精神障害者解放運動先進国のひとつ、イタリアの考え方だそうです。
人生はバタフライ、つまり蝶々みたいなモデルで考えればいいんじゃないか、というんです。
ジェット機みたいに目的地めざしてまっしぐら、人生ってそんなモデルじゃない、蝶々みたいに
あちらにふらふら、こちらにふらふら、おいおい、どこに行きたいんだよ、そんな風に見えなが
ら、いつの間にかちゃんと花に行きついて蜜を吸っている、人生ってそんなモデルじゃないか、
それを肯定しようよ、そんな考え方だそうです。
ちなみにふらふら蝶々のやつ、ついでに花粉を体につけて草花が受粉するのを助けてさえいるん
ですよね。
わき目もふらずに競争を勝ち抜くことを強いられ、目的地に最短距離で近づくよう追い立てられ
ているかのような昨今ですが、進路変更だの、ふらふらしてどないするつもりやねん? なんて
周りから見られた経験って我が身を振り返り見れば、思い当たる節のひとつふたつ…。
そうや、それでエエやんか。
そこでフラフラのイメージを拝借して、「飛行船」という名前になった次第です。
名に違わず、スタッフも利用者もしっかりふらふらの日々を送っています・・・